あんまり いい石臼でもない。
捨てようかな、 どうしようかな、 とも思ってみた。
でも でも、蹲に再利用すると素朴感がでていい感じ。
さざんか梅雨のなか
蹲に信州カラマツの
木の輪切り浮かべて
起風と焼印を押してみた。
と詩的な感覚になるのが また不思議。
「これ、捨てないで使ってよ」 とお施主さん。
指 差したのは、前の建物解体時に残ったたくさんの延石。
古い延石は表面がガタガタで加工すると新しいのを買うより高くつきそう。
完成ギリギリまで使途、思い浮かばなく、最後の最後まで宿題が残ってしまった。
でも、物事は諦めず執念で。
よく歩くところは危ないので、あまり歩かないところに無理やり使ってみる。
凹凸はそんなに違和感無く写真のような趣のある感じで納まった。
既製品を使ったどこにでもある家は愛着のない家になってしまう。
再利用した
昔の物は、新建材に無い
思いが宿っている。
そうしたことの積みかさねが、他人に
自慢の出来る我家になる。
まずは成功!