10年ほど前、私が気に入った絵を買った時、家族はブーブー。
そんなお金が在ったなら 私の○○が買えるのにと・・・・・ それは大きな大きな絵だから そんなの掛ける所が買った時点では無い。本当に無かったのだ。そして「無駄遣い」との合唱である。 そうこうするうちに新築をすることになって、まず一番に考えた事はこの絵が似合う壁を作ろうと言うことである。 家があって飾るものを買うのでなく、物の為に家をつくる。 他人が聞いたら笑うかもしれないが、そのことに設計上かなりのウエイトを置いていた。 そうしたことから、新築に当たり どうしてもと言う思いのある家庭もある。 それを我々建築屋が真摯に受け止めることも大事である。 ここではエッチングガラスでありステンドグラスである。 エッチングガラスは娘さんがデッサンし、お気に入りのステンドグラスはまた同じものを作って頂いた。 そうした思いれのあるものを飾る場所選びにかなり悩んだがそこに嵌め込んでみると、絶対にここしか考えられないように納まっている。 エッチングガラスは玄関正面にそしてステンドグラスは既存蔵の妻壁でバランス良く並んでいる。 ![]() 天井杉板壁左官ジュラク 床石洗出し 左写真左右窓ステンドグラス 下写真は蔵内部。 天井既存のまま 壁は既存曲がり板でも実加工 床は琉球畳敷 ![]() 左写真はD・K天井 赤松34㎜ 壁 杉リブ加工柿渋塗り
重厚さのある旧家の敷地内。
「ここでの建物デザインは釣り合いが難しいですよ。」 「デザインよりもう寒いのは嫌、快適に暮らしたい。」とお施主さんの言葉。 OMの2階建にするとどうしても旧家に似合わないのでは。 有名な建築家であると周辺に合った良いデザインになるのであろうが、予算とわが身の才能は如何にしても追いつかない。 もう直感的に、デザインをこね回さず、緩衝を間に置く事にした。 ![]() 古い石積の塀側は コンクリート打放しの塀を置くと 連続性が出てきた。 ![]() また、本家側は当初解体予定の蔵を残して緩衝体にすることにした。 この蔵とOM建物との取り合いは斜めにすることと玄関のFIXガラス窓に一工夫することで違和感が無くなった。 すると、大工さんから真直ぐだったら簡単で手間も要らず利益も上がるのにと、経営者思いの言葉も頂く。 ナンヤカンヤと建物が賑やかに出来上がった。 そして、100年以上の歳月のタイルと伴に、 この新しい家も一日一日新たに歴史を刻むことになる。 ![]() ![]()
全景の写真だと何とも思わないのだが、一枚一枚アップにするとデザインの良さが伝わってくる。普段見過ごしていることなど観点を変えて紹介する。
物事の紹介とはこう言うものだと実感。 美術品でなくタイルと言う生活の一部、こんなことが文化だと思う。 賛 淡路島文化 ![]() ![]() 江戸後期に淡路で賀集珉平が始めた珉平焼は花器や茶器などに広く名声を博した。 その珉平焼を継承したのが今日のダントータイルである。 この写真のタイルは創業初期に生産されたタイルで、凹凸のある模様、感嘆するような鮮やかな色使い、まるで美術品のようなタイルです。 ![]() ![]() 下写真は、玄関へのアプローチ マサ土とセメントとまぜたソイルアプローチに埋設 ![]() ![]()
「県の方、ホームページのことでお見えですよ!」
新しい仕事の話?とルン・ルン♪♪気分で階下に降りていったら、 頂いた名刺は埋蔵文化財調査事務所○○さん、名刺の背景図柄に何となく見覚えのあるタイルが印刷されていた。 ![]() ![]() このタイルは以前、唐松の家で既存建物にあったのを再利用。 それをホームページに掲載したのがお目に留まって是非現物を見たいとのことでした。 ![]() ![]() 「昔でもこんなに綺麗なタイル出来るの」と思ってはいたが、そんなに貴重価値があるとは思ってもいなかった。 玄関の土間やアプローチに埋め込んだりして再利用、 価値が判っている方から見るとかなり勿体ない使い方をしたみたい。 本来であると、ガラスケースの中に大事に陳列されているところであろう。 日本では殆ど存在しなくて海外で時々見つけられるらしいとのこと、知らぬが仏、は強いと思ってしまった。 早速、もう一度訪問して、タイルに敬意をもって1枚1枚写真を撮らしていただいた。 ここには、全部で10種類ほどの模様のタイルがあります。 次回 残写真掲載 ![]() 建物見学の時、 皆さん 私の設計建物より このタイルに感激 < 前のページ次のページ >
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