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風土

昔、一寸バイブル的な存在であった和辻哲郎の「風土」を本棚から30年ぶりに取り出してみる。
パラパラめくると、古本の匂いと文書の硬さが滲み出してくる感じがする。
もう、全部読み返せない年齢になってしまった。
老眼鏡のせいであろうか。
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長い長い論文を簡単な言葉にするのには無理があるが、この中に西洋と日本の家についての記述がある。
心の「うち」と「そと」とは、日本では家であり、西洋では個人であると言う。
自宅の廊下も日本では内であり、西洋では道路の延長としての意味づけされ、そして日本の家の中はうちであり仕切り「へだて」は頑強なものでなく衝立ほどの意味しか持たない。
「へだて」の意思とは襖や障子であり、他の人によって常に尊重され、かつ相互の信頼に基づいたものである。

現代は家の中にも鍵を掛けた頑丈な扉にする。そして西洋的な廊下に対して閉鎖空間を作りあげる風潮である。
しかし、これからは家づくりも日本の昔のような心の「へだて」のような間仕切りでいいのではないかとも思ってしまう。
最近は小さな家で、移動できる家具での間仕切り、30㎜ほどの無垢板だけの簡単な取外し可能な間仕切りなど、将来の家族構成で変幻自由な家づくりをしてみたいと思うようになった。

学生のようにくどくどと書く、時には頭の体操に。
by zawawam | 2005-10-17 08:11 | ざわわ日記
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