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長野の話、最後と書いたのに思い出してもう少し。
棟_e0042581_7535082.jpg


飯田市を車でうろうろしていると棟瓦の間を通して向こうの空が見える。
瓦を空積みで積んで針金で引っ張っている。
淡路では土で固めて上の瓦を銅線で引っ張ってするのが常識であるのに不思議な風景である。
聞いてみると透かし棟と言うらしい。
淡路でこんなことすると風ですぐ飛んで棟が無くなってしまう。
台風は太平洋側を行くか日本海側に沿って北上するので、長野県は高山に囲まれているから強風には無縁の土地らしい。
軒の出もよく出ているように思う。

強風のしがらみが無いと、建築にはかなりの制約が無くなる。
大雨が降っても風が無いと雨漏りは一切生じない。
台風の雨は上から下へ流れるのでなく少しの隙間から吸い込んで上がって来るからである。
淡路で海の見えるところに建つ昔の造りの家では、台風時に雨が入るのは一種の宿命的なところもある。
うらやましいの一言である。
by zawawam | 2005-11-18 07:57
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