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杉の家3  淡路島での配置

淡路島では長屋+本家+裏座敷と3段構えの配置が農家に多い。
そして、一世代毎に棟別に新築・修繕をして経済的負担の分散をしてきたと言う生活の知恵があり、こうした分散によって贅沢にお金をつぎ込むことができた。
お隣さんに負けるものかと言う意識があって、京の着道楽、大阪の食道楽、淡路の家道楽と自嘲する人も多い淡路島。
そして高度成長期、その家の経済力の波もあり一度に全て建ててしまう傾向も見られたが、数十年後また百年後の子孫が屋根替時期の重複時などの負担が心配である。
島外の人は納屋にまで本葺瓦と驚く人も、でも地震後そう言う風潮も意識も無くなってしまった。

そして話し変わって、
今回の写真の家は長屋と太鼓塀の位置に娘夫婦世帯の増築物件である。
太鼓塀の出桁の通路は本家と長屋の間を雨に当たらずに行く通路、
そして長屋のオブタと言う外空間、ここは農作業場、洗濯物干場、自転車置場、ある時は外部の応接空間、勿体ないと思われるが長年の生活の知恵で続いてきた空間を設置している。
このような空間が人にゆとりを生みだすのではと期待している

現代では、2世帯生活と言う食事は別の生活様式に変わってきて、建物機能の要求も変化してきているが、ここでは永遠と続いてきた歴史の流れの建物配置にすなおに従っている。

オブタ
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太鼓塀の出桁下通路
長屋と本家との間にあり、便所・浴室・物置あるいは門など集めた棟は外部と遮断する塀としての機能もあるため太鼓塀と言われる。
この出桁少し短かった。もう少し桁の寸法を外へ長く出していたらと悔やまれる。
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by zawawam | 2005-09-02 08:24 | 杉の家
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