夏、
外部にコンクリートなど熱容量の大きいものを使っているところは、日が陰っても蓄熱した熱が徐々に放熱して外部温度がなかなか下がらない。
金属板など熱容量の小さいものは日が陰ると外気温と同じに下がっていく。
冬、
家の中でコンクリートなど使うと、昼の暖かい熱を蓄えて夜放熱することにより温度変化をゆっくりと急に寒くならない。
そんなことから、家は外部では熱容量の小さいもの内部では熱容量の大きいものが理想である。
この家では写真右のように一部にコンクリート壁を使っている。そして異種構造になるので構造体とは縁切しています。
このコンクリート壁、温熱環境において微々たるものであるが、私の理念として作ってみた。
また、正面茶色の部分は襖紙を貼った和室との間仕切りハンガー戸、普段は壁のようにイザと言うときだけの用途です。
下写真は3枚引戸、普段は建具がどこに収納しているのか判らないように右の押入れに引込んで隠しています。
また、その押入れ片開戸(写真右)も漆喰の色に合わせての塗装で壁感覚です。