2005年 08月 20日 ( 1 )

からまつ 自然素材

落 葉 樹
  からまつの林を過ぎて、
  からまつをしみじみと見き。
  からまつはさびしかりけり。
  たびゆくはさびしかりけり。

  からまつの林を出でて、
  からまつの林に入りぬ。
  からまつの林に入りて、
  また細く道はつづけり。

  中略・・・・・・・・・

  世の中よ、あはれなりけり。
  常なれどうれしかりけり。
  山川に山がはの音、
  からまつにからまつのかぜ

北原白秋の詩である。

信州など旅行すると山林で目立つのは唐松ばかり。
そして、信州と言うとすぐこの詩が浮かんでしまう。
しかし、全文は覚えていないし、都合の良いように間違って覚えてしまっている。
詩とはそういうものであろうが、口当たりの良い詩であり、叙情感が良い。

その唐松、最近建築材に使われだした。
今までは、ネジレやヤニなどの問題であまり使われなかった材である。
最近、脱脂乾燥技術の開発により赤身の美しい内装材として使われるようになったし、構造材としても使われだしている。

そう言うことから、当社もよく唐松の無垢床板を使う。
節が大きいが赤身の部分と対比して美しい模様となっている。
節の無い板は汚れや傷が良く目立つ。
毎日の生活では一々気にしていたら大変であるが、この唐松だと、そのような汚れ・傷が目立たないし、経年変化にともなって愛着のある床板になってくる。

家と言うものは、汚れ傷がつくのが当たり前である。
いつまでも建てたままの状態維持は無理なことである。
新建材の汚れ方はキタナイ汚れ方。自然素材の汚れ方は味のある汚れ方。
私はそのように捉えている。
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机は吉野杉・床板が唐松の上リボス塗
by zawawam | 2005-08-20 08:52 | ざわわ日記