海福寺庭園

客殿の広間を通って襖を開けると裏庭が目に飛び込んでくる。
このガラス障子を通して見る明暗のバランスが微妙でもあるし、スリガラスで扇形の模様の障子デザインは当時としては妥当なところかなと思ってしまう。
ここには皐月の古木が2本あったが数十年前に1本枯れて無くなった。
また、右に経蔵があったが阪神淡路震災で倒壊撤去され下の石組みのみが面影を残している。
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江戸時代には海を渡って大阪から皐月の花見のために商人などが来島していた。
残存する書付を見ると、皐月を愛でて詠んだ数点の歌が残っている。
よくぞ淡路までと、交通事情を考えると不思議な思いに駆られる。
昔の旅というものの状況、どういうものか古のロマンに少し浸ってみる。

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サツキの開花時期に撮った写真
赤く咲いている部分が1本の皐月の古木
# by zawawam | 2005-12-09 07:59 | 淡路散策

淡路十三仏 海福寺

潮まじりの西風を車の横面に受けて室津に着く。
普段は横着であるが車に海水が付くとなると何となく車をいたわる気持になってしまう。

そんな海沿いの道から少し入ると八幡神社があり、その隣に海福寺がある。
隣の神社の規模から見ると、こじんまりした本堂(呼称は本地堂)であるが客殿と庫裏は風格のある江戸期の建物である。
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本尊の阿弥陀如来が八幡神に化身して云々・・・の本地垂迹説により、昔の本堂は神社の本殿であった。
明治初期の神仏分離令により別れて今日の現況となっている。
阪神淡路震災による甚大な被害であったが、本堂再建(当社施工)されて昔のような落ち着いた雰囲気に戻っている。
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また、境内には水掛不動尊が安置されている。
信仰の厚いのは漁師町。まだ安置されて数十年のお不動さんであるが朝夕たくさん参拝されている。
ここのお不動産、多くの方のお祈りの思いがこもっているため故に、古くから存在しているかのような宗教的な雰囲気が漂っている。
信仰されるとはこういうものだと実感される場所でもある。
  
# by zawawam | 2005-12-07 08:35 | 淡路散策

東山寺

昨日は日曜日。
ブログのネタにと思って当社から北へ車で山中へ。
細い山道なので、対向車に出会わないようにとしばし祈りながらの山登り。
師走だと言うのにまだまだ紅葉の山景色が残っている。
ここは淡路の名刹と言われる東山寺。
そして、山門は淡路で最古の建造物と言われている。
ここの石畳の鮮やかな落葉の葉を踏みしめるのがなんか気後れする雰囲気になっていたので、迂回して参拝した。
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また、ここの十二神将像は京都石清水八幡宮護国寺から移されたもので平安時代の作といわれ、国の重要文化財に指定されている。
以前、一宮町ふるさとセンター工事の施工で地元の特徴あるものを建物に埋め込めとの設計指示があって、ここの十二神将像を瓦に彫ってもらって柱に埋め込んだ。
この写真がその一部である。
設計事務所は簡単に1行の文字を書き込むだけであるが、施工者はその1行の文字の為に右往左往したと言う12-3年前のお話でした。
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# by zawawam | 2005-12-05 08:03 | 淡路散策

平凡な1日

一昨日受けなければならない講習会があった。
前半、面白くもなかったので、気持ちよくウトウト・・・・・
寝不足の時は講習会に限ると思ってみたり。
途中から店舗のドア硝子のシールデザイン少し考えてみた。
こんな小物デザイン考えるのが楽しい。
最初は以前に使ったものや、思いつくまま色々と
また、数日間なんにも考えない時間を置くと、なんとなくまとまって行く。
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後半の講習は具体的な内容で参考になることが多かったので聞き入ることが出来た。
そんな平凡な凡人の1日である。
# by zawawam | 2005-12-02 10:47 | ざわわ日記

Y邸 玄関

お客さんはいつも玄関止まり、だからこそ少しでもと小細工してしまう。

棚下と斜め天井を照らすの間接照明、
スリ硝子の窓、
カシュー塗りの三角一文字棚下の間接照明
太鼓貼の障子引戸
手前右の木戸を引くと土間続きで2畳半ほどの玄関横収納庫がある。

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この家の和室から板間との間仕切りを閉めてデッキ方向を見ると三角のデッキゆえにうまく空間が抜けている。斜めの塀に沿って斜めに見るとはこんな空間効果があるものと意外な発見もあった。

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# by zawawam | 2005-11-30 08:04 | 今迄の住宅設計

Y邸

この家の示された条件はまず、
玄関の横に収納を作ること、
2階に上がるのに居間を通って上がること。
対面キッチンにすること。
車は2台置けること。
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車が2台以上ないと生活ができないと言う淡路島。
狭い敷地条件で車の為の厳しい条件であるが 数cm右往左往してなんとかまとまった。
この家の特徴は小さいが三角のウッドデッキ。
塀の高さを決めるのが難しかった。
建物は南東向きであるから日照を取るためウッドデッキ向きに南西部分も仕切らない廊下にして日射量を取れるようにしている。
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# by zawawam | 2005-11-28 16:13 | 今迄の住宅設計

日常性からの脱却

これは7年ほど前の建物、イメージスケッチと完成写真です。
通り門に水を張ってお遊び感覚でやってみた。
水は2~3cmほどの深さであるが、7年間で水を張ったのは13-4回ほど、
そんなことをすることが非日常性となって新鮮さが出てくる。

こだわった建物も毎日見ていると日々の生活そのもので感激もなくなる。
そして人間はいつもマンネリから脱却したいとの願望を持っている。
しかし、日々の雑用とかしがらみでなかなか実現できるものでない。

だから、この建物でこのような水盤の非日常性の環境を作れたことに満足している。
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余談であるがこのスケッチの上の窓(通路 吹抜き上部)、使い勝手がものすごく良い。
この部分は半戸外、下の通路の戸は何時も開け放しにしている。
風の強い日も雨の日も、上の窓は何時も開けている。
冬でも開けている時が多い。
無駄な半戸外のスペース窓であるが今では絶対に必要なものになっている。
この窓を閉めると気分的にも息苦しくなってしまうから。
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# by zawawam | 2005-11-25 08:30 | 今迄の住宅設計

六根清浄 お山は晴天

以前、会社創設案内が送られてきた。
その冊子の長い~文書の結びが「六根清浄 お山は晴天」 と言う文字である。
文書の使う場所によって、言葉って新鮮さが出てくるものだな、としきりに感心してしまった。
この六根清浄はよく聞くが、お山は晴天と言う言葉も山修行の時に使っているのだろうか。

当社も五感に響く家づくりのコピー文を積極的に使っている。
五感とは、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の感覚である。
視覚では見て落ち着くデザイン感覚、
聴覚は素材感による音感覚、
嗅覚は炭などによる良い空気質の生成や木の自然な香りなど、
触覚は本物の素材による手触り感、
味覚は心地良いこれらの視・聴・嗅・触感覚の中での味覚感覚の向上などなどである。
上のようなことが当社の五感への考え方である。

そしてこの六根とは、五感と五感で感じたことをもとに認識したり思考したりする知覚(認識)を加えたものであるらしい。
私もこの六根を意識しお山は晴天のように毎日を晴れやかな気持ちで取組みたいと少し意識する。

下のスケッチ、文と関係ないのですがこのページが寂しいから付けました。
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# by zawawam | 2005-11-23 08:09 | ざわわ日記

Jサーキット

当社は自然素材を使った一般的に言われる健康住宅造りが出来る。
そして、電磁波などによる現代のプラスイオン環境もICAS工法でほぼ問題解決出来るようになった。

しかし、ながらテレビ見て運動をしないで食っちゃ寝、食っちゃ寝・・・、車から車の生活、
年齢考えると自分自身にヒタヒタと危機が迫っている。
生活習慣病、運動の必然性は分かっている。分かっているのだが。・・・・

今回、ある情報からサーキットエクササイズがあるのが目に止まった。
有酸素運動と筋肉運動を交互に30秒毎に30分運動するとかなりの効果が出るらしい。
お手軽運動、週に3回、30分だと持続できるかも。

早速、資料請求をしてすぐ見学に行って、フィットネススタジオをやってみようと思った。
まずは実行、家で出来る運動に挑戦1ヶ月半すこぶる体調好調である。
週に3回と言うので義務感に囚われないから気楽で良い。

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Jサーキット アスピア明石 12月17日オープン
(当社HPのトップにPDF添付しています。)


このスタジオのノウハウから、最終的にジムに通うこと出来なくても,各家庭のICASの部屋で30分フィットネスを出来る環境を作れたらと思ってみたりする。
当社から 「生活習慣病よ!さようなら」が目標です。
もちろんダイエットにも効果抜群
# by zawawam | 2005-11-21 07:57 | ざわわ日記

長野の話、最後と書いたのに思い出してもう少し。
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飯田市を車でうろうろしていると棟瓦の間を通して向こうの空が見える。
瓦を空積みで積んで針金で引っ張っている。
淡路では土で固めて上の瓦を銅線で引っ張ってするのが常識であるのに不思議な風景である。
聞いてみると透かし棟と言うらしい。
淡路でこんなことすると風ですぐ飛んで棟が無くなってしまう。
台風は太平洋側を行くか日本海側に沿って北上するので、長野県は高山に囲まれているから強風には無縁の土地らしい。
軒の出もよく出ているように思う。

強風のしがらみが無いと、建築にはかなりの制約が無くなる。
大雨が降っても風が無いと雨漏りは一切生じない。
台風の雨は上から下へ流れるのでなく少しの隙間から吸い込んで上がって来るからである。
淡路で海の見えるところに建つ昔の造りの家では、台風時に雨が入るのは一種の宿命的なところもある。
うらやましいの一言である。
# by zawawam | 2005-11-18 07:57

バリアフリー

バリアフリーが盛んに叫ばれてから何年になるのだろう。
昔は、畳と廊下の段差15mm~50mmが一般的であった。
最近はこのバリアフリーが常識になってきてVレールを埋め込むなど同一面での納まりになってしまった。
当初は大工さんと敷居と床板の高さが同じであると仕事が出来ない云々と賑やかな やり取りをしたものである。
時々既存の家を訪問するとこの15㎜の段差、以前気にもしなかったのにすごく邪魔なものに思うようになっている。
そして、足もますます怠惰になったのかVレールの1mmほどでも気になりだして、ハンガードアなどのように何も無い納まりが心地よくなっている。
人の慣れと言うか、人間の本性であろうか。
そんなことから行政もお世話しすぎと言うか、最近の法規は階段手摺の設置義務とか細かく規定しすぎでないのと思う。
住宅などは自己責任の範囲内でも良いのではないかとも思ったりして。


以前行った三佛寺  絶壁の上、手摺無しが気持良く。
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細やかな安全対策が無くても安全?
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# by zawawam | 2005-11-16 08:05

長野旅行-4

しつこく旅行のこと、これが最後です。
神長官守矢資料館
外部だけ見るつもりだったが中も見せて頂けるとのことで、折角だから見ることになった。
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屋根は鉄平石

小さな建物ですがザックリ感の左官仕上げと、窓ガラスの手造りの歪みが懐かしい感じを出して存在感一杯の建物内部です。

ギョッー 壁には鹿の顔の剥製ズラリとお尻から頭まで串刺しにしたウサギの剥製。
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特に台形の階段の斜め勾配がいい感じ。
この階段の上はウインチでタラップ階段が下がるようになっている。
こんな小さな建物なのに期待以上の建物であった。
有名な人(設計 藤森照信氏)は違うと感心しながら、ここを離れて次の目的地へ。
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# by zawawam | 2005-11-14 09:31 | ざわわ日記

長野旅行-3

木曽アルテック社
中央道路から山越えで中山道奈良井へ行こうと思って麓まで行くと通行止めになっていた。
仕方が無いので塩尻を経由すると薄暗くなってからの到着であった。
秋山東一さんの設計であるが外部が良く判らない。
また、内部も照明がやや暗めなので下のパンフレットのような雰囲気が伝わって来ないようで残念であった。

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しかし、ここには漆、家具、板材などとにかく面白く目移りするような材料ばかりが並べられ、特に、漆和紙、木れんが、拭き漆板などはすぐに使ってみたい材料であった。
(同行の一人は淡路に帰ってすぐに拭き漆床板注文したよ。と言ってきた。)
ここの社長さんの漆に対するこだわり一杯の説明には頭の下がる思いであり、熱い思いの語らいは、熱いまま受けとめ我々の脳裏の片隅にまだ冷めないで残っている。
また、急に連絡無しで行ったのに丁重なおもてなし、特に手作りのお茶請けに皆一同 感激一杯であった。
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旅館までの時間が無かったので1時間ほどの滞在であったが、
同行した設計志望の卵さんここに寄ることが出来て、
今日は中身の濃い一日になった。と感激の一言 フッーと洩らす。
# by zawawam | 2005-11-11 09:57 | ざわわ日記

長野旅行-2

「あーあー 追いつけない」
今回、大蔵建設さんの建物見学させて頂いて外観を見たときの感想である。
内部を見ても、自分自身の設計では伸びやかさが無いのを特に感じる。
材木も高温乾燥と自然乾燥の組合せと言うシステム化されていて少々羨ましいところです。反省、また反省である。

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その後に妹島和世さん設計の小笠原資料館を見学に連れて行って頂いた。
旧の建物と現代建築のコントラストが面白く、特にガラス面の模様の透かしから見る旧建物が印象的である。
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清楚さと透かし

見学して期待以上のものがあったと思うが、入口がピポットヒンジで 高さ約3500の片開きドアを支えているのには驚いた。
設計の立場から・・・やれば出来るのか?
施工の立場から・・・・怖い、不思議、怖い仕事との印象(施工後6年)
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このカーブが良く効いている。

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シンプルさとキャンチの張出しに圧倒されて

話しコロコロ変わって、今回の私の目的は蕎麦である。
本当に美味しい蕎麦を食べたいと言うのが目的であった。
インターネットで「飯田市+蕎麦屋」を調べると、と言う蕎麦屋さんが出てきた。
大蔵さんに訪ねると良く知っているお店であって連れて行って頂いたら、景色もすばらしい所であり蕎麦そのものも期待以上のものであった。
翌日も安曇野の以前に行ったお蕎麦屋に行って蕎麦三昧で満足満足の2日間であった。
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南アルップスを
180度に望む最高の立地の屯

# by zawawam | 2005-11-09 08:29 | ざわわ日記

長野旅行

チョッと小旅行に行って来ました。
帰ってきて朝からバタバタ、報告は少しだけ。
ここは茅野市にある立石工務店(OM加盟工務店)さんの裏山です。
当初、外から見てみたいと思っていただけでしたが、
社長さんが設計者の藤森照信さんとご懇意にされていることから、中に上がらせていただきました。
ゆれる、ユレ~~ルと賑やかに上がったり降りたり、参加者7人思わぬ事態に大はしゃぎ。
立石ご夫妻の親切なもてなしに連れて行った私も鼻が高くなる気持で感謝一杯のひと時でした。
 この建物の100m下の方に神長官守矢資料館があります。

e0042581_8422731.jpg高過庵

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# by zawawam | 2005-11-07 08:53 | ざわわ日記

和草(にこぐさ)だより

葦垣あしかきの 中の和草にこぐさ にこやかに、れとまして、人に知らゆな

上の歌、声をだして読んでよ! ♪♪・・・
意味は後として、
「・・の 中の和草 にこやかに」 とナ行が続くからリズムとトーンが心地良い。

「 葦で作った垣の中の和草のように、にこやかに私に微笑んだりして、
人に(私たちのことを)知られないようにね」  と言う意味だそうです。

明石の地からミニ情報でも発信しようかなと思って表題を探していると万葉集からこんなステキな言葉が見つかった。
和草(にこぐさ) 生えたばかりの柔らかい草や、葉や茎の柔らかい部分、またやわらかいと細かいとの意味にも使われる。
本当に日本語って味わい深い言葉が多いですね。

12月から1ヶ月に1回程度 フワッーとした雰囲気を表現できたらと思っている。
第一回目はこのブログに書いた阿万の道。
小さな情報でも集まれば力、継続こそ命であると思う。
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# by zawawam | 2005-11-04 08:44 | ざわわ日記

小さな改造

この仕事、某会社の応接間。
第一直感でその日にラフスケッチ描いてみた。
壁はグレー調のボーダーレンガと漆喰
天井は無節の天井材と格子の照明
床は無節の栗フローリング
低くすることで落ちついた感じの開口から見る白壁と大理石床の坪庭
宙に浮いた感じのスリガラス天板とスリガラス戸の棚
反対面はシックなカシュー塗りの一文字棚と縦の間接照明
この計画だと照明、かなり面白く出来そう。
久方ぶりに 節のある木のイメージから脱却できそう。
と思ったが お流れに、もっと昔風の応接間らしいのをご希望でした。

今年も もう2ヶ月。
自慢の出来る家づくりを来年に期待して。

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# by zawawam | 2005-11-02 09:12 | ざわわ日記

ベカコ(無双窓)

私が住んでいるところは線香の町である。
現代の線香はタブの樹皮粉などを使った香料入線香であるが、江戸・明治期の線香原料は杉葉の粉が主であった。
しかし淡路島は杉と縁遠いところである。
何故、ここが線香の町であるかと言うと、
瀬戸内海と言う海上交通の便の良さと良港に恵まれたこと、また瀬戸内海型の乾燥に適した気候風土によるものとも言われている
その線香工場では1階で素麺状に押し出した製品を2階の干し場で乾燥させていた。
そのなごりが写真のように、地元での名称であるベカコ(無双窓)で自然の風を調整して乾燥させていたものだ。
このベカコは先日ブログで載せた無双窓みたいな綺麗な納まりではなく、すごく簡単な荒い納まりである。
しかし、20年ほど前にアルミ製で作った時はかなり頭をひねった覚えが微かに残っている。

そんな風物詩であるベカコと線香の香る町並みであったが、現在は密閉した機械乾燥場での製造と言う線香の町になっている。

生活が大事、ノスタルジーは要らないと言う現代である。

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木製ベカコ

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20年ほど前に作った
アルミ製ベカコ
# by zawawam | 2005-10-31 07:54 | 木製建具

アクセス解析と木製建具

ホームページを作って3年が経つ。
一度リニューアル更新しようと思いながら、そんなこと新たに勉強するエネルギーもだんだん無くなってくる思いがする。
お金を出せば、綺麗なHPになるのであろうが、決断もせずにズルズルと。

ところで、時々アクセス解析を見るが、当社の検索で多いのは木製建具についてである。
木製建具については他のHP調べても参考になるようなことの記載がかなり少ない。
そこらが建築屋さんのデザイン的なノウハウだから出し惜しみするのだと思う。

当社ホームページ1年間の検索事項の順位は
1行司工務店、2舞良戸、3行司、4無双窓、5木製建具、6蔀戸、7障子デザイン・・・・
など木製建具ばかりについて調べに来る。
先日も建具納まりについてのTELもあった。

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舞良戸
襖引手の裏側

建築専門の方ばかりが見て頂いて、一般のお客さんとは「なんか・・・縁遠い」感じがいつもする。
情報発信をすればするだけ新しい情報も戻ってくると言うこと、期待して発信しているのですが「実も伴わなきゃ」とも思ってみたり・・・・。
 
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無双窓
海福寺 本堂横の水屋
無節の無垢材の仕事をする
節が無い方がやはり綺麗だ。


# by zawawam | 2005-10-28 08:14 | 木製建具

足洗い場

お化粧直しです。
ただ、黒く塗り直して撥水剤を塗っただけでよみがえった。
この足洗い場、長く長く考えデッサン何回もしたから7~8年経っても愛着心がある。
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こんな小さなこと説明する機会がなかなか無かったが、ブログだからこそ表現できる。
手洗いはデザイン的に薄い石に、蛇口はセパ割りと水を出した時に水しぶきが飛び散らないように排水口を落水点に合わして考えた。
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またホース付きの蛇口は農機具や車がすぐに洗えるようにそしてゴチャゴチャしないように裏面にすることでスッキリとなっている。
足洗いの蛇口はセパ割りとまたバケツが無造作に置けるようにコンクリートで跳ね出しにし、排水は泥が多いので排水パイプでなくそのまま流すことにしている
「コレ良いでしょう」とまだまだ人に自慢している足洗いである。
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# by zawawam | 2005-10-26 08:02 |

影響された私

このブログ、最初書くつもりなんか微塵も無かった。
「家と人」の編集長加藤氏のセミナーを聞きに行き、ブログを読んでみると書いてみようかなと思わされてしまった。
セミナーでの加藤氏の話し方は魅了されるものであり、ブログでは文面からフワァーとした雰囲気が漂い出してくる。
部外者であるのに私が一番影響されてしまった。
このセミナーに誘ってくれた友人のKさん、「あの人はきっと生まれ育ちが良いからあんな文書ける。」と言っていたが、
16日の別離のブログを読んであのやさしさは炭鉱での子供時代の感受性の強い時期に、人の悲しみをたくさん味わい、人へのいたわりが育まれる環境からであると思った。
情景や息遣いの聞こえる文書であるとも思った。

それにしても会社の山田三十路さんの「泣くもんか」は面白い。
でも、加藤氏のことがフィクションであるとしても、会って見て実際とのギャップがどうしても判らない。

文面と関係ないのですが、人の深層心理のこと考えて。
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参考
家と人 11号
鈴木明美
 心に棲む鬼(リヴァープレス社)


心に息づく鬼の体現が社会を善の方向に導く
人の心や事象に取り付き派生した邪心や魔に対峙するための怒りの表情
# by zawawam | 2005-10-19 08:29 | ざわわ日記

風土

昔、一寸バイブル的な存在であった和辻哲郎の「風土」を本棚から30年ぶりに取り出してみる。
パラパラめくると、古本の匂いと文書の硬さが滲み出してくる感じがする。
もう、全部読み返せない年齢になってしまった。
老眼鏡のせいであろうか。
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長い長い論文を簡単な言葉にするのには無理があるが、この中に西洋と日本の家についての記述がある。
心の「うち」と「そと」とは、日本では家であり、西洋では個人であると言う。
自宅の廊下も日本では内であり、西洋では道路の延長としての意味づけされ、そして日本の家の中はうちであり仕切り「へだて」は頑強なものでなく衝立ほどの意味しか持たない。
「へだて」の意思とは襖や障子であり、他の人によって常に尊重され、かつ相互の信頼に基づいたものである。

現代は家の中にも鍵を掛けた頑丈な扉にする。そして西洋的な廊下に対して閉鎖空間を作りあげる風潮である。
しかし、これからは家づくりも日本の昔のような心の「へだて」のような間仕切りでいいのではないかとも思ってしまう。
最近は小さな家で、移動できる家具での間仕切り、30㎜ほどの無垢板だけの簡単な取外し可能な間仕切りなど、将来の家族構成で変幻自由な家づくりをしてみたいと思うようになった。

学生のようにくどくどと書く、時には頭の体操に。
# by zawawam | 2005-10-17 08:11 | ざわわ日記

旧家の知恵袋

この家、当初の規模からかなり解体撤去され本家の一部だけ残っている。
その残存する旧家の一部からも玉手箱のように面白い納まりなどあり興味のつかない家である。
防犯
寝室の天井はイガ栗を並べ、その床下の空間も寝室部分は頑丈に壁で区切られている。
家の中でも2重の囲い部分。
他の部屋との間は襖や障子だけでなく覗き穴付の木戸で間仕切られている。

e0042581_834080.jpg網戸部分防犯上格子付

e0042581_835913.jpg防犯上、雨戸からの覗き穴

e0042581_841322.jpg 寝室と仏間との間は襖+木戸

階段
e0042581_843832.jpg一般的な箱階段

e0042581_84502.jpg短い長さで上りきる階段 
良く考えられている。
大工さん共々感心しきり


開き戸の掴み取手と仏間の線香煙出し
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石積塀
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# by zawawam | 2005-10-14 08:30 | ざわわ日記

ICAS工法とマイナスイオン

先日横浜で開かれた初めてのICAS工法の講習会に参加させて頂いた。
冒頭、開会の挨拶のなかでアーテック工房の吉松社長の
 「それ、配線が間違っているのでないでしょうか」
と強い信念の言葉が印象深かった。
研究室の飼育箱内で、ラットが獰猛になって興奮状況であると聞いての言葉である。
よくよく、調べてみると学生が飼育箱を移動する時にプラスとマイナスの配線をどうやら間違ったらしい。
そこでICASの配線を逆にするとおとなしく良好な生育状況になった。
プラスイオン環境では人などは獰猛になり、マイナスイオン環境ではリラックス環境になる。
社会的に見ると都会の繁華街で深夜犯罪喧嘩の発生率が増えるのもプラスイオンの影響とも言われている。

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多賀の浜から
  見る夕日

自然界ではマイナスイオンの多い環境は滝周辺であるとも言われている。
そのメカニズムは
落ちていく水滴が岩に当たって砕ける時に
大きな水滴はプラスイオンを持ち
小さな水滴はマイナスイオンを持つ
そして大きな水滴は落下して消滅し、
小さな水滴がマイナスイオンを含んだまま空中を浮遊する
そのことによりマイナスイオンの多く含んだ滝周辺の環境を作り出す。

そんなマイナスイオンの環境を室内空間で作り出せるのがICAS工法である。
ICAS工法のシステムとは室内の壁天井に液状炭を塗りそれを導体として地盤に埋設したアダプターと接続することによりマイナスイオンの多い抗酸化性能住宅を作り出す。

今回、この講習会で技術の方に色々お聞きし、ICASの疑問点がかなり解消できた。
ICAS技術を知りその技術の未来を思って、横浜の夜が更けていった。
# by zawawam | 2005-10-12 08:32 | 炭と建築

リフォーム+増築

O邸リフォーム+増築完成しました。
設計は倉田裕之/建築・計画事務所

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# by zawawam | 2005-10-10 07:54 | ざわわ日記

唐松の家 思い入れ

10年ほど前、私が気に入った絵を買った時、家族はブーブー。
そんなお金が在ったなら 私の○○が買えるのにと・・・・・
それは大きな大きな絵だから そんなの掛ける所が買った時点では無い。本当に無かったのだ。そして「無駄遣い」との合唱である。
そうこうするうちに新築をすることになって、まず一番に考えた事はこの絵が似合う壁を作ろうと言うことである。
家があって飾るものを買うのでなく、物の為に家をつくる。
他人が聞いたら笑うかもしれないが、そのことに設計上かなりのウエイトを置いていた。

そうしたことから、新築に当たり どうしてもと言う思いのある家庭もある。
それを我々建築屋が真摯に受け止めることも大事である。
ここではエッチングガラスでありステンドグラスである。
エッチングガラスは娘さんがデッサンし、お気に入りのステンドグラスはまた同じものを作って頂いた。
そうした思いれのあるものを飾る場所選びにかなり悩んだがそこに嵌め込んでみると、絶対にここしか考えられないように納まっている。
エッチングガラスは玄関正面にそしてステンドグラスは既存蔵の妻壁でバランス良く並んでいる。
e0042581_749499.jpge0042581_7494311.jpg天井杉板
壁左官ジュラク
床石洗出し


e0042581_7553878.jpg左写真
左右窓ステンドグラス

下写真は蔵内部。
天井既存のまま
壁は既存曲がり板でも実加工
床は琉球畳敷

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e0042581_756454.jpg左写真はD・K
天井 赤松34㎜
壁 杉リブ加工柿渋塗り
# by zawawam | 2005-10-07 07:58 | 唐松の家

唐松の家 つり合い

重厚さのある旧家の敷地内。
「ここでの建物デザインは釣り合いが難しいですよ。」
「デザインよりもう寒いのは嫌、快適に暮らしたい。」とお施主さんの言葉。
OMの2階建にするとどうしても旧家に似合わないのでは。
有名な建築家であると周辺に合った良いデザインになるのであろうが、予算とわが身の才能は如何にしても追いつかない。

もう直感的に、デザインをこね回さず、緩衝を間に置く事にした。

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古い石積の塀側は
コンクリート打放しの塀を置くと
連続性が出てきた。

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また、本家側は当初解体予定の蔵を残して緩衝体にすることにした。
この蔵とOM建物との取り合いは斜めにすることと玄関のFIXガラス窓に一工夫することで違和感が無くなった。
すると、大工さんから真直ぐだったら簡単で手間も要らず利益も上がるのにと、経営者思いの言葉も頂く。
ナンヤカンヤと建物が賑やかに出来上がった。
そして、100年以上の歳月のタイルと伴に、
この新しい家も一日一日新たに歴史を刻むことになる。

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# by zawawam | 2005-10-05 08:01 | 唐松の家

南淡路の原風景

この道には、喧騒が似合わない。
この道では、雑念が消えていく。
目線を下げて見ると、子供の頃の僕に帰っていく。
すると、「おーい」 と呼んでみたくなる。
でも、気恥ずかしくて声なんか出てこない。
「おーい」ともう一度つぶやいてみる。

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「昔のゆっくりとした生活に戻ろうよ」 と
積まれた石たちもが語らいかけてくる。

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でもこの石積塀を廻ると もう現代の景色がそこにある。
本当に短い距離だけの原風景が霞のように消えていく。

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# by zawawam | 2005-10-03 08:05 | 淡路散策

唐松の家 ダントータイルと民平焼

全景の写真だと何とも思わないのだが、一枚一枚アップにするとデザインの良さが伝わってくる。普段見過ごしていることなど観点を変えて紹介する。
物事の紹介とはこう言うものだと実感。
美術品でなくタイルと言う生活の一部、こんなことが文化だと思う。

賛 淡路島文化

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江戸後期に淡路で賀集珉平が始めた珉平焼は花器や茶器などに広く名声を博した。
その珉平焼を継承したのが今日のダントータイルである。

この写真のタイルは創業初期に生産されたタイルで、凹凸のある模様、感嘆するような鮮やかな色使い、まるで美術品のようなタイルです。

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下写真は、玄関へのアプローチ
マサ土とセメントとまぜたソイルアプローチに埋設

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# by zawawam | 2005-09-30 08:08 | 唐松の家

唐松の家 ダントータイル

県の方、ホームページのことでお見えですよ!」
新しい仕事の話?とルン・ルン♪♪気分で階下に降りていったら、 
頂いた名刺は埋蔵文化財調査事務所○○さん、名刺の背景図柄に何となく見覚えのあるタイルが印刷されていた。

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このタイルは以前、唐松の家で既存建物にあったのを再利用。
それをホームページに掲載したのがお目に留まって是非現物を見たいとのことでした。
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「昔でもこんなに綺麗なタイル出来るの」と思ってはいたが、そんなに貴重価値があるとは思ってもいなかった。
玄関の土間やアプローチに埋め込んだりして再利用、 価値が判っている方から見るとかなり勿体ない使い方をしたみたい。
本来であると、ガラスケースの中に大事に陳列されているところであろう。
日本では殆ど存在しなくて海外で時々見つけられるらしいとのこと、知らぬが仏、は強いと思ってしまった。
早速、もう一度訪問して、タイルに敬意をもって1枚1枚写真を撮らしていただいた。
ここには、全部で10種類ほどの模様のタイルがあります。

次回 残写真掲載

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建物見学の時、
皆さん
私の設計建物より
このタイルに感激
# by zawawam | 2005-09-28 08:10 | 唐松の家